観賞記~「全裸監督」~映像作品の生存戦略

テレビ放送は無理

映画一本の尺には長すぎ

スターウォーズのように「エピソード××」ってのもどうなの

っていろいろな問題をクリアできるっていうと今後こういうスタイルはますます定着するんだろうなぁ!Netflix

まんまと登録サブスクリプション陥落。ROMAだってそもそもNetflixだったものね。

 

いろいろ物議を醸し出してる当作品。

純粋に面白かったです。作品として。

チームライティングという作り方。丁寧で細部にこだわった作り。これは予算が少ない今の民放では間違いなく無理…。金があり、最近ぶっこんでくるNHKでもさすがに作れない成人な内容。

でもこれは官能作品ではなく、ある時期にある業界を生きた者達の時代を切り取った作品である。

と、制作側も言っている。群像劇とまで言っている。

作り手側がそれを意識しているのはきちんと伝わってくる。なぜかサスペンスでもないのにイッキ見したくなる(笑)

山田孝之にはひれ伏すしかない。完全に村西とおるにしか見えない…

脇役もはまりすぎ、キャラがそれぞれ立っていた。どのキャラがが好きかと言われたら迷うくらい皆好きだ。

見世物、芝居、映画、テレビ…

そしてネット配信。

人々の娯楽は、これからも形を変えていくのだろうなぁ…まさに生存戦略(山田孝之)なのかもしれない。

 

観賞記~映画「火口のふたり」

恋愛と結婚は別モノ

理性と欲求は別モノ

いろいろ言われても実際にそうであるからしてさまざまな人間模様が起きる。そこは否めない。

で、この映画です。

別れた男女が女の結婚を機に再会し、やけぼっくい大炎上という、ややもすれば昼ドラな設定なんだけども。

登場するモノクロ写真がなにしろエロ美しく、この昼ドラネタを見事に退廃的・叙情的映画作品に昇華させている。

野村佐紀子さんという写真家だそうです。アラーキーに師事と知り納得。

この映画で面白いのは「やけぼっくい着火・鎮火方式」の男女差を明確に描いていること。女の誘惑に耐えて耐えて、火が着いちゃったら延焼が止められない男。あからさまに誘惑しておきながら切り替えの早い女。まさに男女あるある(笑)

結婚前だけね、と「身体の言い分」に従うふたり。まぐわい、食べ、眠り、過去を語り、まぐわい…そして火口のマグマとなりました…マディソン郡の橋のように灰にはなりませんでしたとさ。

柄本佑のクズ男ぶりがなかなかで、「いだてん」の"シマちゃんの優しい旦那さん"のイメージを見事にぶっ壊してくれました。

瀧内公美の奔放さもよかった。いやらしいのに爽やかささえ感じる。あまり意識してなかったけどいろいろ出演されている…って思ったら「凪のお暇」のマウンティングOLやんか(笑)筒井真理子的な空気を感じます。熟していろんな役をやっていただきたい。ぜひぜひ。

電話で声だけ出演の柄本父役が、柄本明だったのが憎い演出!

観賞記~映画「凪待ち」

なんと書いたはいいが下書きのまま(´ω`)

若干?のタイムラグありますが以下。

 

http://nagimachi.com/

ずっと楽しみにしていたわりには、指摘されるまで「凧待ち」だと勘違いしていた映画。

そもそも上映館数が少なめなためか、チケットがすぐに売り切れる。

売り切れる=人気がある=上映期間延びる

と思ってモタモタしてたら、上映回数も減り、慌てて観に行った。

やはり混雑。

こんなに人気なのに、なぜ?やはり公取委の指摘通り?と思いつつ以下感想。

 

もともと白石監督が好きなのだが、自分の中の白石作品ランキングの中では"まぁまぁ"だった。

香取くんはよく頑張った。「よく頑張ったな」とは思うが、残念ながら「すげえな」ではなかった。

これはひとえに今までの彼が重ね重ねてきたキャラクターのせいだ。

頑張ったけど、この一役でこれまでのすべてを払拭できるほどではなかった。

決して今回の演技に不満があったわけではない。今までが明るすぎた影響だ。

ろくでなしの役なんだが、他のろくでなしどもの中では相対的にろくでなし度が低く見えてしまったのだ。

しかも優しい。優しさとダメさは時にみまごうことがあるが、間違いなくマトモに優しい方であった。

本当のクズになれるよう頑張って欲しい。新しい地図の方々はもはやアイドルではない。バイプレイヤー目指し、闇を深めていって欲しい。

敢闘賞はさておき、感想がまぁまぁになってしまった理由は結末が読めてしまったことと、暴力シーンが比較的マイルドだったことだろうか(何を期待してるんだと言われそうだが)。

しかし最近の白石監督は精力的に撮ってるなぁ…。

そのせいなのか、初期に比べて仕上がりにムラがあるような気がしてならない。

好きな監督だからたくさん観たいけど、量産はしないでほしいかな。

観賞記~映画「ROMA」~

Netflix配信でも話題になった

ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞
アカデミー賞受賞映画

「ROMA」観てきました

www.netflix.com

ゼロ・グラビティ」の監督ということと
メキシコの話というくらいの予習で鑑賞。

サービスデイだったこともあり満席で、
ぎりぎりに入ったため1列目しかなく(涙)

以下ネタバレなし感想。

とにかく映像が美しい。
引きの美というのだろうか、自分がその場にいて
傍観している感じのゆっくりとしたカメラワーク。
計算された画面端の見切れ構成。
雑多なシーンも、計算されつくしている。

音声も秀逸。
「雑音がよい」というと変に聞こえるかもしれないが・・

普段私たちは、
音というものを均質に聴いていない。
聞こえる音の中から情報を無意識に選別している。
映画の中のそれは選別を許さないくらい大きくて
後ろに聴こえる犬の声もうるさいくらいのテレビの音も
否応なしに入ってくる。

監督の緻密な構成がよくわかる。
そういえば「ゼロ・グラビティ」も見ていて息が苦しくなったものなぁw

少し長めなのと、監督の半自伝的作品であって
内容は決してスペクタクルではないので
娯楽として考えると評価の分かれる映画かもしれない。

わしは好きです。

配給元がアレなのでアレだけど、
これは本当は映画館で見るべき!な映画。

ところでなんでタイトルがROMAなの?と調べ
フグゥとみぞおちを突かれる!なるほど!

それと、"いろんな意味"でク〇が多い映画です
多すぎだろうよw

未明の雑言

夢を見て起きた
3時間も寝ていなかった

なぜそんな夢を見たのかはだいたい想像がついた

昔聞いた話
夢というのは、脳が覚醒時の情報を
寝ている間に記憶の引き出しに入れるために
整理している時に見るものだと

それを聞いてからなるほどと思うようになった

思い出したくないことも

すっかり忘れていたことも

整理するときに引き出しの奥から出てくる

そういうこともあるのだと
寝てる間のことくらい勘弁してやらんと、と

****

人は学習をし経験をし成長するはず

どんなに学習しても
同じ失敗を繰り返そうとするのはなぜだろう

人によって
ある部分だけそういうところが存在するのか
ずっとじゅくじゅくと治らない傷が
夢によって急にひどく滲みたりする

それをなんと言えばいいのか

性か?

それは嫌だな・・などと
つらつら考えながら空が明るむのを待つ

キュリー夫人

大きくなったら何になりたいか
幼稚園の年長の時にこう答えた記憶がある

キュリー夫人

なんのことはない、当時読んだ
「アニメ世界の偉人伝」絵本的なものに
女性がキュリー夫人ナイチンゲールしか
いなかったからである

ここでナイチンゲールを選ばないあたりに慈悲のなさを自覚

単純に「かっけー」と思った幼稚園児
その後何年かしてきちんと伝記を読んだ

貧困学生だった彼女は
冬場暖房のない部屋で
すべての服を着こんで勉学に励み、
寝るときには掛け布団の上に椅子を乗せ
重みで寒さをしのいだそう

椅子!?

まぁ、真似できないから偉人なんだけれども・・

辛くなったらキュリー夫人を見習え!ですなぁ・・

 

勉強頑張ろう

言霊袋のリノベーション

ブログを再開したはいいものの

筆、遅々として進まず。

 

それもそのはず、自分の雑感を

まとまった文章として日常的に書くことが

ここ数年ほぼなかった。

そもそも読書もまともにできていなかった。

 

昔はメールや独自のWebサイトで

やたら長々と書いたものだ。

それがSNSのメッセになり、140字になり、

スタンプになった。

 

 

生き物の体すべてにいえることだが

鍛えないと弱まる。

使わないとへたれる。

 

もんのすごい怠け者なのだ。

 

おかげですっかりへたれてしまった。

言霊袋がすっからかんである。

 

ところで

待っていた本棚がようやく届いた。

悩んで悩んでやっと決めたのに欠品。

発送されたと思ったら住所の変更登録を

忘れていたせいで転居前の住所に…

 

今年入って何度めかの痛恨のミスorz

連絡してすぐに転送してもらったんだが

ものがものだけに送料がなかなか(涙)

ポイントとか送料とか悩んだのが水の泡!

 

そんでも、並んだ本の背表紙たちを見ると

なかなかに気分がよろしい。

以前はスペースの都合で箱収納にしてたけど

やはり目に入る方がずっとよい。

 

毎日どの本にムラムラするかが楽しい(笑)

手前の踏み台にすわり、今夜はどの子に

しようかと眺め上げる。うふふふふ。

なんだかハーレムの気分である。

 

転居でかなり処分したせいもあり、

まだまだスペースには余裕がある。

言霊袋の再出発である。